企業の合併・買収・事業承継を支援する信頼性の高い資格とは?

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コラム

企業の合併・買収・事業承継を支援する信頼性の高い資格とは?

M&Aをサポートする資格が必要となってきた背景

少し前までは、M&Aと言われると、それは単純な企業の買収もしくは合併を指すことが大半でした。しかし近年では、企業や事業の統廃合が進むとともに、時代ならではの問題点が加わったことで、M&Aを取り巻く状況は複雑化してきています。

例えば、一時的に縮小されていた事業が経済的な状況を受けて拡大するに当たり、新たにコンプライアンスやIT環境の再構築が求められるといった点や、少子化や職業の多様化によって惹起した後継者不足の問題から、事業承継をどこように遂行するのかといった点が、近年のM&Aにおける大きな課題となってきています。

従って、以前までは単に統合される企業間の調整のみを行えば良かったM&A事業も多角化してきており、信頼できる資格を持った専門家の存在が希求されているのです。

M&Aスペシャリスト資格とはどのようなものか?

こうした時代的な要求に応じる形で、近年多角化したM&Aを専門的にサポートできることを示す資格が創設されることになりました。それが『M&Aスペシャリスト資格』です。

これはマネジメントに関する知識が一定の基準を満たしていると認められる場合に与えられる公的に認められた公益性の高い経営コンサルタント資格で、日本で唯一のM&A関連の資格であることから、近年でも250名ほどしか保有していないのが現状です。

一方で、非常に信頼性が高い資格であり、金融機関の所員がこの資格認定を受けた場合は、広報を通してそのことが社会全体に広く周知されるほど意義深いものとして位置づけられており、今後M&Aに関する業務を行うに当たっては、より一層求められるようになってくることは間違いありません。

M&Aスペシャリスト資格者が担う役割とは何か?

実際に検定に通り、M&Aスペシャリストを認証された資格者が担う役割は非常に多岐に及びます。一般的にはM&Aによって生じる財務・税務・法務に関する専門的な見地からのアドバイスが主なものになりますが、その中身はM&Aスキームの構築・事業や株式の譲渡に関する手続きから、デューデリジェンスの結果に基づいた人事面のすり合せやITシステムの統合など、枚挙に暇がありません。

また、企業のパートナーとして認められた場合は、事業承継に関する後継者育成についてもアドバイスを行う場合もあります。

どのような役割を負うにしてもM&Aには千差万別あるため、実務経験がアドバイザーの優劣を分けるメルクマールになりますが、最近多くのビジネススクールが提供しているM&Aスペシャリスト検定対策の講座は、そうした実務面を重視したカリキュラムになっており、しっかりと時代のニーズにフォローしたものであると言えます。”