確定申告でおさえておきたい累進課税とは?

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コラム

確定申告でおさえておきたい累進課税とは?

確定申告の仕組みを理解しよう

確定申告は、所得税と住民税の納税額を確定させるために税務署に届け出を行う制度です。

通常、納税者は一人ひとり税務署で申告を行う必要がありますが、サラリーマンなど会社勤めの人は会社がまとめて年末調整で税額を決定し、還付などを行います。

そのため、確定申告は個人事業主や2箇所以上で給料を貰っている人、給料以外に収入がある人などが行っています。

税額の計算には、累進課税というものが使われています。自分で稼いだ大切なお金から税金が引かれているため、どのように税額が決まっているのか、仕組みを理解しておきましょう。

累進課税とは?

累進課税では、課税される所得金額ごとに段階的に税率と控除額が決められています。

これは高い収入の人ほど税金を納める余裕があるという考えに基づいており、所得税と復興所得税に利用されています。

単純に所得金額に応じて税率を累進的に上げていく単純累進課税ではなく、所得区分を超過していくと、段階的に税率が上がっていく超過累進課税が適用されています。

したがって、高額所得者も所得の低い方も、一定の金額までは同じ税率が適用されています。

また、復興所得税は、累進課税で決められた税率に1.021%がかけられた金額となります。ちなみに住民税は累進課税ではなく、所得の金額に関わらず一律10%の税率です。

所得税の確定申告で利用されている累進課税の仕組み

所得税の確定申告で利用される累進課税は、課税対象となる所得金額に応じて税率が決められています。

195万円以下から4000万円超までの7段階になっており、最低の税率は195万円以下の人で5%、最高は4000万円を超える人で45%です。

課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超330万円以下 10% 97,500円
330万円超695万円以下 20% 427,500円
695万円超900万円以下 23% 636,000円
900万円超1800万円以下 33% 1,536,000円
1800万円超4000万円以下 40% 2,796,000円
4000万円超 45% 4,796,000円

 

また、累進課税では所得が高い人の負担が大きくなるため、税率が切り替わるラインでは所得の多い人のほうが手元に残る金額が少なくなるという現象が起こります。それを調整するために、所得税の累進課税では税率の他に段階に応じた控除額も決められています。

【税率と控除額の仕組み】

・課税される所得が300万円の所得の人
300万円×10%=30万円
30万円-9万7500円=20万2500円
・課税される所得が1000万円の所得の人
1000万円×33%=330万円
330万円-153万6千円=176万4千円

以上のような計算となります。

所得が300万円の方は課税所得に対する税率が6.75%、1000万円の方は17.64%と超過累進課税となっているため、早見表の税率よりは実質的には低くなっていることが分かります。