消費税の端数は切り捨てでも切り上げでも良いって本当?

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コラム

消費税の端数は切り捨てでも切り上げでも良いって本当?

消費税の端数はどう計算されている?

商品やサービスにかかる消費税を計算するとき、場合によっては小数点以下の端数が出ることがあります。

しかし、私たちが消費税を支払うときは、端数がない状態です。

端数がなく消費税の支払いが容易になっているのは、事業者が小数点以下の端数を処理しているためです。

小数点以下の端数の処理方法には、切り捨てか切り上げ、もしくは四捨五入といった方法があります。

これらのいずれかの方法で、事業者が端数を処理してきりがよい価格にしているわけです。

消費税の端数処理は選ぶことができる

消費税計算によって出た端数の処理方法は、一律に決められているわけではありません。

切り捨て・切り上げ・四捨五入の3種類の方法から事業者が選ぶことができるのです。

しかし、例えば本来の価格が1260円のものがあったとしたら、消費税率8%の金額は100.8円です。

これをそれぞれの端数処理方法に当てはめてみると、切り捨てなら100円、切り上げなら101円、四捨五入でも101円となり、金額に差が出ることになります。

この差異については特に問題がありません。

つまり、預かる消費税は100円でも101円でもよいことになっているのです。

端数処理は納税額の計算に影響しない

このような消費税の端数処理の違いで、納税額に影響が出ることはあるのでしょうか。

結論から言えば影響が出ることはありません。

販売時の消費税の端数処理と、経理処理における消費税の計算方法は異なるためです。

経理処理では、まず課税標準額を計算します。

課税標準額とは、売上の税込金額に108分の100を掛けて算出された金額です。

この場合、1,000円に満たない端数が出た場合には切り捨てるものとします。

そして、この課税標準額から8%の消費税額を計算するのです。

つまり、販売時に預かった消費税額がそのまま納税時の計算に使用されるわけではないということです。

販売時の消費税の付加については、納めるべき消費税について考えるというよりも、本来の価格をいくらにするかで考えるものともいえるでしょう。

ちなみに消費税の端数の処理方法は、消費者の感覚に配慮する意味でも切り捨てが多く選ばれています。